端の知識の備忘録

技術メモになりきれない、なにものか達の供養先

今更だけど例のグラボのはんだ付けにチャレンジしてみた(クリーム半田とヒートガンを使った方法)

概要

前回紹介したDevilBoxと合わせて購入したRX470 Mining(例のグラボ)。

eGPU BOX(PowerColor Devil Box) + 例のグラボ(RX 580(RX 470)) をBootcampで使うために非公式ドライバ試してみた - 端の知識の備忘録

せっかくなのでHDMIを復活させてみたというお話。

最初は細いコテ先でやればいけるだろ!と甘く見ていたが、マルツから届いたチップの実物を見て戦慄。小せえ!

毛根くらいしかないそのチップをはんだごてで実装するのは不可能に思えたが、私は幸いにしてボーナス直後。ヒートガンとクリームはんだという余計な出費に対する抵抗など微塵もなかった。まあ安く買ったこれを直すのに+3000円かけるという行為は正気とは思えないが……

ヒートガンはセールで2271円、クリームはんだは800+送料120円でした。

Amazon | 高儀 EARTH MAN ヒートガン HG-1450A | ヒートガン

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00MILNHYA/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o08_s00?ie=UTF8&psc=1

必要なチップはマルツで購入。

チップ抵抗 5.1Ω 5% 1/10W 0402 RK73B1ETTP5R1J KOA製|電子部品・半導体通販のマルツ

セラミックコンデンサ 0.1UF 50V X7R 0402 GRM155R71H104KE14D 村田製作所製|電子部品・半導体通販のマルツ

1005角形チップ抵抗器 RK73H 470Ω 0.1W ±1% RK73H1ETTP471F KOA製|電子部品・半導体通販のマルツ

購入するものはありがたくこちらのツイートを参考にしました。

2時間弱の格闘の末なんとか画面表示に成功!なんか達成感があって楽しいチャレンジでした。もう二度とやりたくないけど笑

一応手順も載せておきますが、こんな改造なので真似するときは自己責任でお願いします。

手順

  1. バックプレートのネジを外してからクーラーを外す

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  2. 最初についているハンダを吸い取る。ここはヒートガンじゃなくて普通のハンダゴテと吸い取り線で。

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  3. ここからクリーム半田の出番!爪楊枝の先にほんのちょっとだけ乗っけて、端子の部分に移す。で、ピンセットで摘んだチップ達をそこに乗せる。……文字にするとかんたんだが、実際にやるのはめちゃむずい。少し使うハンダが多いと隣とくっついちゃうし、ちょっと手元が狂うだけでようやく乗っけた隣のチップもずれるというイライラ作業。

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  4. 頑張って一列乗っけ終わったら、ヒートガンで炙る!真上から熱風をブワーって当てる。だいたい体感1分くらいでハンダが溶ける。ここすごい楽しかったです(小並感)

  5. これを今回は3列実装するので3回繰り返す。努力の結果がこちらの写真。……少し曲がっちゃったけど、まあええか!

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  6. 続いてブラケットの加工。金属を簡単に切るには皆さんご存知ニブリングツールを使います。

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  7. クーラーとブラケットをネジ止めて戻して終了!

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結果

ちゃんと出力できました!こちらは外部モニターのBENQ GW2406Zに映した結果。

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Bootcampでegpu(RX5700XT + Devilbox)を動かす ~Windowsのバージョンが肝要~

背景

前回DevilBoxを購入して、マイニング用RX470をRX580にしたキワモノGPUを乗っけた上で、有志の作成した謎ドライバを使ってBootcampで動かしたという奇怪なビルド結果を紹介した。

eGPU BOX(PowerColor Devil Box) + 例のグラボ(RX 580(RX 470)) をBootcampで使うために非公式ドライバ試してみた - 端の知識の備忘録

その後きっと問題なく動くだろうと調子に乗ってバッファローダイレクトで/27,800で売っていた玄人志向のRX 5700XTを購入してみたのだが、まあ相当ハマった。全然動かん。

eGPUをBootcampで使う界隈では有名な症状らしい「コード12」に遭遇してしまい、有志の作成した謎ドライバを持ってしてもそれの修正に凄まじく手間取った。結局正解はWindows 2004へのバージョンアップであった

結果的にはなんとか動くとこまで行ったのだが、もうeGPUはトラブルまみれであんま使いたくないなあという気持ち。しかも全然性能でないし。

なお、前回と同様有志作成の謎ドライバを使用するので、試すときは自己責任でお願いします。最悪初期化できるようなどうでもいい環境でやりましょう。

まとめ

  • RX 5700XTはMacでもCatalina以上のOSが必要でした。

    • 今までMojaveで粘ってきたが、仕方なくついでにBig Surに上げたところなんの問題もなくRX5700XTが認識された。
  • しかしBootcampの方は一筋縄では行かず、RX580が認識している状態の環境からRX5700XTに載せ替えただけなのにコード12が発生してしまうようになった

  • ドライバの再インストールやらレジストリ書き換えやらいろいろ試したが全然だめでした。

  • Windows10のバージョンを1909から2004にあげたら冗談のようにコード12が消失!

    • egpu.ioでも色んな人が四苦八苦しているのがわかるが、大事な要素は「有志のドライバ」、「Windowsのバージョン」が大半という印象。残りはGPU BOXの種類とかも報告している人あり。ハマってしまうと修羅の道である。
  • RX 580からRX 5700XTへの変更はBootcampでは全然性能の向上が見られない

    • 価格は3倍以上だったが性能は1.1倍にしかならず(FF14ベンチ)。本当なら倍くらいなはずなのでほとんど性能が引き出せていないことになる。無念。

トラブルシュートの詳細と、ついでにとったベンチも下に紹介してます!

起こった問題

前回の記事で書いたとおり、有志の作成した非公式ドライバにより、BootcampでRX 580+PowercolorのDevilboxで動かすことに成功した。

これに味をしめ、バッファローダイレクトでなんだか安かったRX 5700XT(RD-RX5700XT-E8GB/DF)を購入した。

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箱はなんだかボロボロだったがヒートシンク周りはきれいな商品でした。玄人志向RadeonはPowerColorなんですねそういえば。今は普通にPowerColorも代理店経由で売られている気もするけどそれとはどう差別化されてんだろう?

意気揚々とDevilBoxに組み込み、Macと接続。しかし、なぜか認識せず。公式サイトを見てみたところVegaのGPUmacOS Catalina 10.15.1 以降の対応とのことでしたので、MojaveからBig Surに一段とばしで上げてみたところきちんと認識しました。やはり外付けGPU(というかThundebolt3の問題?)との相性はMacのほうがいいみたいです。

support.apple.com

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で、さっきまでRX580を認識していたBootcamp Windowsを起動してみたところ、デバイスマネージャに三角マークが……

どうやら一発OKとは行かないようである。

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エラーを見てみると悪名高い「コード12」というエラーらしい。

この状態ではRX5700XTは全く使えない。ここから3~4時間格闘する羽目となった。

トラブルシュート!

やったことをとりあえず並べてみる。

やはりここからは非公式な操作なので、試す場合は自己責任。

ソースはだいたいegpu.ioというフォーラムであるが、解決策が魔術やらブードゥーやら言われている事が多いことからわかるよう、BootcampでeGPUを使うのは中々運ゲーみたいなところがある。うまくいく人もたくさんいるが、それが自分の環境に当てはまるかどうかは試してみるしかない。

  • ドライバの再インストール

セーフモードで起動しDDUでドライバ削除、bootcampdrivers.comの非公式ドライバを再度インストールしてみたものの相変わらずコード12が発生。

工場出荷時とかに変えたりしつつ計2~3回やり直してみたものの、いたずらに再起動の回数が増えるだけでなんの解決にもならず。

いわゆるHackFlagsの書き換えというやつらしい。egpu.ioで紹介されていたもの。

ここのURLにレジストリの書き換えができるファイルが配布されているが、そんなに大変な操作ではないので手動でやってもよし。

HackFlags 0x600 Registry Edit – AMD Radeon eGPU Boot Camp Error 12 Solution | BootCamp eGPU Setup

一応コード12の修正方法ということで、Microsoft公式にも載っています。

PCI Express 拡張シャーシの接続に失敗する - Windows Client | Microsoft Docs

  • pci.sysの書き換え

これはうまく行かず。紹介されているフォーラムは↓あたり。

Windows 2004 Bootcamp on Mac Mini + RX5700XT – Page 2 | BootCamp eGPU Setup

というのも権限書き換えて別のバージョンのWindowsから引っ張ってきたpci.sysに書き換えて見たものの、起動しようとすると自動修復が走ってしまいもとに戻ってしまう。

頑張ればなんとかなりそうな気もしたが、これを試していたのが普通の平日の2時でもう体力が持たんので諦めた。

で、結局Windowsのバージョンアップで解決

egpu.ioを眺めていると、結構Windows10のバージョンに左右されるという意見が多いよう。ということで思い切ってWindowsのバージョンを1909から2004まで上げてみた

すると!なんとあっさり認識するようになったのであった。ドライバの再インストールも必要なく、さっきまで黄色でエラーが出ている状態からWindows上げただけで普通に認識。

Radeonのドライバからもきっちり認識。

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ベンチマーク

- IntelHD 640 RX 555 RX 580(RX 470) RX 5700XT
OpenCL 4631 13065 38503 54002
Metal 4396 13140 42805 62018

一世代違うだけあってある程度性能は向上。RX580より1.5倍増しくらい

- IntelHD 640 RX 555 RX 580(RX 470) RX 5700XT
FF14 - 7805 12908 14403

うーんあんまり上がんない……。1.1倍くらい。

なんかおかしい気もするけど、もう治す元気がないー。

WindowsのアップデートでeGPUに最適化していってくれることを望みます。

eGPU BOX(PowerColor Devil Box) + 例のグラボ(RX 580(RX 470)) をBootcampで使うために非公式ドライバ試してみた

背景

昔から一回使ってみたかった外付けGPUボックス(eGPU)。安い中古を発見してしまって,メルカリに大量の売上金が残っていたこともありついつい買ってしまった。

購入したのはPowerColorのDevil Boxというやつ。

これにSapphireのRX470のマイニング版,いわゆる「例のグラボ」のRX580改造版を手に入れたので合わせて使うことにした。

最近全然起動していなかったMacBook Pro 15.6inch mid 2018(i7-8750H, 16GB, RX 555X)のWindows10のBootcampで使おうとしたら大変に苦労したのでログを残しておくことにする。

結論から言えば,Devil BoxはmacOSXからはすんなり認識してぽん付けできちんと動作するが,eGPU+Bootcampで内臓のディスプレイを使うためには有志の作成した改造ドライバを入れる必要がありました。

謎のドライバを入れるリスクに見合っているのかは正直わからないですが,合計2万円でベンチマークスコアが555Xの倍近くになったしメインで使うわけでもないので遊びとしては大変満足です。

ただし全くもって正規なやり方ではないので,本記事にかかれていることを試そうとしている人は自己責任でお願いいたします。

まとめ

  • macOSXならDevil Boxは普通にぽん付けで動く
    • 動作要件ではWindows10のみの対応だと書いてあったのですがむしろWindows10(Bootcamp)ではすんなり動かない……

Devil Box|PowerColor|株式会社aiuto PCパーツ・周辺機器 総合代理店

  • どうやらBootcampでeGPUを動作させるのは難しいらしい。最近はWin10でeGPUを選択できるようになったとかいうニュースも聞いていたので,てっきりつけりゃすぐ動くもんだと思っていたのですが。
  • 結局デフォルトドライバではeGPUのRX580を発見できず,Radeonドライバを入れることができない。(エラー182が出てしまう)
  • eGPUを繋げるとWindows10が勝手に入れるドライバがコンフリクトしてしまうのか,再起動後暗転して内臓ディスプレイに何も映らない状態になる。
    • セーフモードで起動し,有志の作成した謎のドライバ(BootCampDrivers.com から入手)を入れると普通に内臓ディスプレイでeGPUが使える。
  • WindowsでeGPUを使うには。設定のグラフィックの設定から、ソフトウェアごとに優先するGPUを選択する必要がある
  • ベンチマークの結果だと,MacOSのGeekBenchだと約3倍,Windows10のFF14ベンチだと約1.65倍になる
    • これなら普通にフルHDで遊べそう

参考URL:

有志の作成したドライバの公開所

BootCampDrivers.com: Turbo-charged AMD graphics drivers for Mac BootCamp users.

ここのフォーラムで自分のやろうとしているビルドを調べてトレースするのが良いかも。Macだったら大量に情報がある。

External GPU Builds

見つけた今回の構成に近いケース。ただ今回は外部出力がないマイニング用RX470だったので自体がより厄介に……。

2018 15″ MacBook Pro (RP555X) [8th,6C,H] + RX 580 @ 32Gbps-TB3 (ADT-Link R43SL * M.2-TB3) + macOS 10.15.6 & Win10 2004 | External GPU Builds

セットアップの詳細とベンチマーク(GeekBench@MacFF14@Windows10)は下へどうぞ!

機材

  • パソコン: MacBook Pro 2018 15.6inch(i7-8750H, 16GB, RX 555X)
  • MacOS: 10.14 Mojave
  • BootcampのOS: Windows10 Home 1909
  • eGPU BOX: PowerColor Devilbox TB3
  • eGPU: Sapphire RX470 mining 8GB(RX580 BIOS適応済み)

機材セットアップ

GPUはご覧の通り出力がありません。今度の休日クリーム半田使って表面実装やってみたいと思ってます。いいおもちゃです。

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さくっと組み立て。サイドは手でネジを外し、上部の鉄板は4箇所ネジ止め。中にもネジが有るのがちょっと面倒

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これ外せばかんたんにPCIeスロットにアクセスできます。SATA SSDもつけられるらしいのでゲームやるならいい感じ。

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最大375Wまで対応らしいので、RTX3090とかも2スロファンで8pin x2のこういうやつなら行けるのかしら?

GeForce RTX™ 3090 TURBO 24G Key Features | Graphics Card - GIGABYTE Global

Macに接続

なんの問題もなく認識。ちゃんとRX 580として認識してました。

GeekBenchのスクショ。3つもGPUが認識されてます。

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Windows10にとりあえずそのままつけると……

普通に動いているBootcamp Windows10につなぐと、デバイスマネージャからRX580が正常に見えない。標準VGA互換ドライバみたいなのがあたっていた。

しばらくするとドライバがインストールされたのか、表示が点滅して……暗転して表示されなくなった。

再起動したら直るかなと思ったらWindowsマークが出て点がくるくる回る画面までは表示されるものの、それ以降暗転。外付けGPUを抜いて起動しても同様。明らかにドライバ関連のなんかである。

セーフモードで起動

もうこうなるとどうにもならん。最初に記した参考URLによると外部ディスプレイなら映るのかもしれないが、残念ながらまだHDMIコネクタ復活させる改造をしてないのでどうにもならん。

EFI BootからWindows選択してから、Windowsロゴが出ているところで2回電源長押でぶち切りするとAuto Repairモードで起動するので,起動オプションを変更する。

下のURLの「黒い画面」の折りたたみを展開したところの手順に従いましょう。

support.microsoft.com

謎のドライバをダウンロード,セーフモードのままインストール

仕方がないので有志ドライバを試してみることに。ここのページからとりあえず最新のやつをダウンロード。

BootCampDrivers.com: Turbo-charged AMD graphics drivers for Mac BootCamp users.

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通常起動じゃ何も見えんのでセーフモードのままインストール。

よくわからんけど何事もなく普通にインストールされて,普通に内臓ディスプレイが映る用になりました!有志の方たちありがとう!!!

バイス取り外しのところにeGPUが見えるようになる。

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きっちりGPU-Zからも見えました。

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Radeonドライバからだとこんな感じ。内臓がGPU1・プライマリに、外付け580がGPU2として認識。

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ベンチマーク……の前に、外付けGPUを使ってゲームを動かす方法

Windows10だと設定→グラフィックスの設定で、ソフトウェアごとに使うGPUを選択させる必要があるっぽい。

FF14ベンチマークの場合、ランチャーとベンチ本体をここで高パフォーマンスに設定しないと内蔵GPUが使われてしまいます。

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ようやくベンチマーク

さあようやくベンチマークです。

- IntelHD 640 RX 555 RX 580(RX 470)
OpenCL 4631 13065 38503
Metal 4396 13140 42805

流石にデスクトップ用RX 580は強い。スコアにして約3倍である

画質は標準品質(ノートPC)、フルHDです。

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macOSでのGeekBenchよりも伸びが悪い?確かにスコアは高いのですがせいぜい1.65倍くらい。

このへんの外付けGPUへの最適化はmacOSの方が進んでいるよう。まあ怪しいドライバでなんとか動かしているような状況ですので仕方ない。

M1チップに行ってしまったMacなので、これ以上Intel MacのBootCampが改善されることはなさそうですし我慢して使うしかないのかしらねー

FF14Mac版てOpenGLポンコツらしいから打つ手なしか……。もうM1になっちゃったから今更Intel + RadeonのMetal対応とかFF14側も絶対やらないだろうしなあ。

有志たちのさらなるドライバ改良に期待するしかないですね……。

あとがき

正直結果は微妙な感じでしたけど、まあ高い買い物じゃなかったし丁度いいおもちゃということでしばらくコイツら(Mining RX470と外付けGPU BOX)で遊んでいこうと思います!

HDMI端子復活とかも今パーツをマルツで注文中。初めてクリーム半田を使ってみようとしております。

(追記) ハンダ付けしてみた日記も書いてみたので興味のある方はどうぞ!

今更だけど例のグラボのはんだ付けにチャレンジしてみた(クリーム半田とヒートガンを使った方法) - 端の知識の備忘録

RX 5700XTのバッファローダイレクト品も注文中なのでそれの動作検証と、新しいPC買うたびにつないで見てどうなるか確かめてみたいし……。ずっと試してみたかったeGPU BOXなので色々遊んでみたいことありますね!

RTX 3080とRyzen5 5600XでFF14 4K 最高品質の60FPS張り付きプレイが実現できる

概要

ちょっと前まで TR 2920XとRTX 2070を使っていた私だが、ここ最近の自作パーツの新製品ラッシュでとうとうRTX 3080とRyzen5 5600Xに買い換えることができた。

ベンチマークやらなんやらは前の記事でまとめたが、実際に大事なのは一番遊ぶFF14がどれだけ快適に遊べるかに尽きる。

やっと買えたRTX 3080 ~msi Ventus 3X 10G OC を試す~ - 端の知識の備忘録

コアが半分になるけどTR 2920XからR5 5600Xに買い替えてみた - 端の知識の備忘録

ちょうど先週末の土日はずっとやってなかった青魔に手を出したり、知り合いの紅蓮極周りに付き合ったりしていて20時間ぐらいどっぷりとエオルゼアに入り浸っていた。

ついでだったのでこのRTX 3080とRyzen5 5600Xという最新CPUとGPUの組み合わせでどれだけ快適にゲームができるかを、FPSの計測で確かめたというお話。

結論

  • RTX 3080とRyzen5 5600Xの組み合わせによって、4K 最高品質でもほぼずっと60FPS張り付きが実現可能!

    • だいたい計/200, 000くらいの構成です。
  • 結構古いゲームでも4K・最高品質・60FPS安定プレイは今世代のそこそこ高いGPUが必要といった感じか。

測定環境

  • CPU: Ryzen5 5600X
  • GPU: MSI RTX 3080 Ventus OC
  • MB: MSI B550 MPG Gaming Plus
  • SSD: HP EX950 500GB
  • Driver: 457.30
  • monitor: Acer ET322QK

使用ソフトウェア: Fraps

fraps.com

これでプレイ中ずっとFPSを記録してみました。

結果

プレイ中ほぼ常時60FPSに張り付いていました。戦闘中でも街中でも

以前ブログに書いたとおり、RTX3080+TR 2920Xの組み合わせでは、リムサあたりの人が多いところでは50FPSを割ることもありましたが、特に人が多いところでもなんの問題もなく60FPS出ていました。

また、RTX 2070やRX Vega 56を使っていた頃は画質を下げないと60FPSにならず、正直4Kはきつい感じであったが、とうとう今世代のミドルCPUとハイエンドGPUの組み合わせで、快適な最高品質4Kプレイができるようになったというわけである。

今後FF14を4Kで快適にプレイしたい人はこの組み合わせを参考にすると良いかもしれない。

コアが半分になるけどTR 2920XからR5 5600Xに買い替えてみた

概要

とうとう発売されたZen3のRyzen、5000シリーズ。

想像よりもかなりできが良いようで、各種ベンチの結果によると特にゲーム用途での性能がとうとうIntelを追い越した感がある。

初代ZenのRyzen7 1700、Zen+のTR 2920Xという具合にCPUを更新してきたようにここ数年はずっとRyzen押しだった私だが、Zen2は学生時代の発売でお金がなくてスキップしていたので、Zen3はかなり魅力的に見えた。

しかも最近RTX3080を買ったのだが、TR 2920Xではどうにも性能を出し切れていない印象であり……。魔が差してRyzen5 5600Xをポチってしまった

コア数は半分になるものの2世代分のIPCとクロックの進化があるのでかなり期待大。Cinebench R20とか3D MarkとかFF14ベンチをやってみた結果を記す。

Zen+ 12core VS Zen+ 6core(Gamemode) VS Zen3 6core、またZen3でのメモリクロック2400MHz VS 3200MHzを比較しているので気になる方は下をどうぞ。

まとめ

  • Zen3発売直後にアマゾンで買ったマザー(MSI B550 MPG Gaming plus)はしっかりBIOS更新済みでした。

  • Zen+からの買い替えだと異次元のシングル性能。12コアのTR 2920Xと比べてシングルのCinebenchスコアが約1.5倍。FF14ベンチのスコアも1.4倍に。

    • 割とコア数も要求される3DMarkはあまり差がないが、数%勝っている。
  • 忍者5の空冷環境(室温25度)でベンチ中でも温度が60度を上回ることはなく、非常に扱いやすいCPU。さすがTDP65Wである。

  • メモリも2400MHz から3200MHzに変えてみたものの、ベンチマークのスコアに与える影響は軽微であった

    • 昔のRyzenといったらメモリでめっちゃ性能変わる印象だったのだが、全然変わらなかった。CCDの接続改善やキャッシュの増加・分岐予測アルゴリズム改善とかの効果があるのかな?
  • 満足の行く性能であったが、12coreのThreadRipperからの買い替えだと主に所有欲的ななにかが満たされず少し物足りない……。一度ハイエンド買うと戻れないものなのね。

    • 次の更新ではまたThreadRipper買おうと心に決めた。

ご祝儀終わって、5000円も値下がりすればとてもお得感がありそう。30000円で買えるようになったら神。そんな感じのCPUでした。

購入の経緯

初日に5600Xか5900X、5950Xのどれかがポチれれば買ってしまおうと思っていたところ、初日は残業で19:00の争奪戦に参加できず。当然各種ECサイトは全滅であった。

諦め気味に翌朝11:00起きがけにヨドバシを覗いてみたところ、なぜか5600Xの在庫が復活していたのですぐさま買った

というわけで今回の争奪戦で買えたのは5600Xだった。ThreadRipperからの更新なのでコア数は減るが、ゲーミング性能は果たしてどうなるか。

……そもそもDDR5に変わるまでCPU更新はしないようにしようと思っていたのだが、運良く買えてしまったということを言い訳にして行った完全なる予定外出費である。

マザーとCPUクーラー、ついでに3200MHzのメモリも買った

当然マザーを買わなくてはならないが、予定外出費だし、次のDDR5対応ThreadRipperまでの繋ぎのつもりだし……ということでX570ではなくB550にすることにした。

万が一BIOS更新アプデされてないのを引くと面倒だと思ったので、Flash BIOS的なCPUなしでBIOSを更新できる機能を持つやつを買おうと思った。リーズナブルなお値段なものを絞り込んだところASUSのTUF Gaming PLUSかMSIのMPG B550 GAMING PLUSのどちらかかなあという感じであった。

結局MSIのほうが20%引きクーポンついてて安かったのでMSIにすることにした。

MSIのマザーを買うのは久しぶり。最初にメイン用に組んだPCでMSIのZ87を使っていた思い出。新品5000円位で安かったので買ってみたらSPDI/Fがついていたり、軽いOCにも耐えてくれたりととても良コスパな板であったので自分の中では好印象なメーカーである。

また、届いたマザボの箱の側面に、「BIOS更新済み」とのシールが張ってあった。結局Flash BIOS付きを選んだのは杞憂であったようである。

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さらに、TR4からAM4への買い替えなのでCPUクーラーも買い換えなきゃならん。CPUをヨドバシで買ったので、そのポイントとほぼ同額で買えそうなやつということでサイズの忍者5を買った。

まあTDP 65Wなのでちょっと過剰な気もするが、ヒートシンクはでかいに越したことはない。

そして、今までは2400MHz のメモリを6700Kの時代から使っていたのであったが、最近はメモリも安いし、せっかくの最新CPUに遅いメモリというのは悲しいのでついでに3200MHzのメモリも買ってみた。

で、先週日曜に一足早くメモリとマザボが到着。その翌日にいよいよRyzen5 5600Xと忍者5がヨドバシからやってきた。

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マザーとメモリが12,000円位、CPUが44,000円(4000ポイント付き)、忍者5が6000円(ポイントで購入)で計68,000円といったところである。

ベンチ条件

そういえばThreadRipperはGamemodeというコア数をCCD跨ぎがないように調整してゲームの性能を上げるモードがあるというのを思い出したので、2920Xの6コアという条件も足してみた。

  • TR 2920X 環境

    • OS: Windows10 Home
    • CPU: Ryzen ThreadRipper 2920X(通常12コア or Gamemode 6コア)
    • MB: Asrock X399 phantom gaming 6
    • RAM: 2400MHz 16GBx4
    • システムディスク: HP EX950 NVMe 500GB
    • ドライバ: 456.55
  • Ryzen5 5600X環境

    • OS: Windows10 Home
    • CPU: Ryzen5 5600X
    • MB: msi mpg B550 gaming plus
    • RAM: 2400MHz 16GBx2 or 3200MHz 16GBx2
    • システムディスク: HP EX950 NVMe 500GB
    • ドライバ: 456.55

検証したベンチは以下の4つ。

ベンチマーク結果

とりまCPU-Zの結果も示しておく。最新バージョンではちゃんと表示されている。

ちなみに同じCPUID製のモニタリングソフトであるHWmonitorはまだZen3に対応していないようで、CPUがAMD K19と表示される。

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マルチの結果と、それをコア数で割ったシングルスコアも計算してみた。

まあ流石にマルチじゃ2920Xには勝てないが、同コアに減らしたGamemodeとはすごい差がある。

シングルも約1.5倍と、伊達に2世代進んでいないことを示す結果である。

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トータルスコアだとCPUベンチの結果も合算されてしまいコア数多いほうが有利になってしまうので、Graphicのみのスコアも記載してみる。

なんとコアが半分になったにもかかわらず、スコアが上がるという結果に。とても嬉しい。

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4KのFireStrikeテストなのでどちらかとGPUの方がネックになるテストである。こちらでもわずかではあるが5600Xのほうがスコアが出ている

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私が一番遊ぶゲームであるFF14の4K最高品質ベンチマーク。これのスコアが上がるのが私的には一番注目ポイント。

こちらはスコアだけでなく平均FPSと最小FPSもグラフにしました。

結果としてはスコアはめっちゃ上昇。約1.4倍。平均FPSが全体的に上昇しているようである。一方最小FPSに変化はなかったので、ベンチマークが趣味の同士たちならおなじみであろう序盤の罪喰いに暗黒が剣ぶわーって振るめちゃ重いシーンはGPU依存のようですね。

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あとがき

Windows再インストールで久しぶりにRを入れ直してみたので、ついでにこのブログのグラフもRで書いてみた。

やっぱRstudio+R markdownは便利ですね。しかし修論以来グラフを書いた気がする。

Windows10を再インストールしたらXit Wirelessが起動しなくなったのを直した話

結論

Windows10をインストールしたばかりのPCにXit Wirelessをインストールしたのだが、何も画面が表示されずそのまま落ちる現象に悩まされた。

いろいろ調べてみたところ次のサイトに書いてある、

価格.com - 『Xit wirelessが起動しない』 ピクセラ Xit AirBox XIT-AIR100W のクチコミ掲示板

だいぶ前のスレとなってしまいましたが、解決したので情報共有のために書き込みます。 DaVinci Resolveという動画編集ソフトを入れたところ、Xit wirelessが起動するようになりました。 一緒に以下がインストールされたことで、起動するようになったと推測しています。  ・Visual C++ 2013 x64 Redistributable  ・Visual C++ 2010 x86 Redistributable

と言う通り、なぜかDaVinci Resolveいれると直ります

www.blackmagicdesign.com

後述の通りランタイムの何かが見つからないようなエラーのようですので、引用元の方が仰るとおりC++ランタイムの不足が解消されるために直るのでしょう。

また、今までこのエラーが出ていなかったのは、他のソフトを色々入れるときに、これらのランタイムがいつの間にか入っていたためであると考えられる。

こういう情報共有してくれる人ほんと助かる……。感動しすぎてブログ書いてる。

経緯

Zen3への買い替えを行い、マザボが変わったのでついでにWindowsも一から入れ直すことにした。

そしたら普段テレビを見るのに使っていた、ピクセラのXit Wirelessというアプリが起動しなくなった。

コイツ中々クソみたいなソフトでして、全画面表示しようとしたらフリーズ、4kでスケーリング150%だからなのかチャンネル切り替えの表示がおかしい、最大化表示してから戻そうとするとフリーズ、ととにかくバグまみれでまともに使えない。ほんとにデバッグしてんのか?と動いているときから不満まみれでした。(ちなみに今回再インストールした結果なんかバージョンが新しくなったのか、最大化でフリーズしたりすることはなくなった。多少マシ。)

が、買ってしまったから我慢して使っていたのだが、今回クリーンインストール後のWindowsで起動しない事態に見舞われた。何も画面に表示されず、タスクマネージャ上ではすぐにWindowsの障害レポートだけが現れて消えるという症状。

インストールするバージョン変えたりランタイム入れ直したり1-2時間ほど四苦八苦格闘していたのだが、結果

価格.com - 『Xit wirelessが起動しない』 ピクセラ Xit AirBox XIT-AIR100W のクチコミ掲示板

にかかれている通り、DaVinci Resolve16.2.7を入れたら起動するようになった

マジでピクセラはサポートしっかりしてほしい。公式ページに書かれているランタイムのインストールだけでは依存関係解決しないとかあまりにもお粗末すぎる。多分ここの会社のものは2度と買わない。

みんなもこんなの買うならバッファローから再販されるTorne買おうまああれのPC TV with nasneも動作もっさりで微妙なソフトだった記憶があるが……。

イベントログ

こういう.Net系のなんか見つからない系のエラーを吐いて、何も画面に表示されず落ちていた。

イベントID 1000

障害が発生しているアプリケーション名: DtvView.exe、バージョン: 2.20.3103.0、タイム スタンプ: 0x5f16582d
障害が発生しているモジュール名: KERNELBASE.dll、バージョン: 10.0.18362.1139、タイム スタンプ: 0x6a8e6b97
例外コード: 0xe0434352
障害オフセット: 0x00114662
障害が発生しているプロセス ID: 0x31b8
障害が発生しているアプリケーションの開始時刻: 0x01d6b81a9455dab5
障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Program Files (x86)\PIXELA\Xit wireless\DtvView.exe
障害が発生しているモジュール パス: C:\WINDOWS\System32\KERNELBASE.dll
レポート ID: 56fc3186-58a1-4b0b-8bfe-9fb09336b3e1
障害が発生しているパッケージの完全な名前: 
障害が発生しているパッケージに関連するアプリケーション ID: 

イベントID 1026

アプリケーション:DtvView.exe
フレームワークのバージョン:v4.0.30319
説明: ハンドルされない例外のため、プロセスが中止されました。
例外情報:System.IO.FileNotFoundException
   場所 Pixela.AirTunerLiteClient.App.OnStartup(System.Windows.StartupEventArgs)
   場所 System.Windows.Application.<.ctor>b__1_0(System.Object)
   場所 System.Windows.Threading.ExceptionWrapper.InternalRealCall(System.Delegate, System.Object, Int32)
   場所 System.Windows.Threading.ExceptionWrapper.TryCatchWhen(System.Object, System.Delegate, System.Object, Int32, System.Delegate)
   場所 System.Windows.Threading.DispatcherOperation.InvokeImpl()
   場所 System.Windows.Threading.DispatcherOperation.InvokeInSecurityContext(System.Object)
   場所 MS.Internal.CulturePreservingExecutionContext.CallbackWrapper(System.Object)
   場所 System.Threading.ExecutionContext.RunInternal(System.Threading.ExecutionContext, System.Threading.ContextCallback, System.Object, Boolean)
   場所 System.Threading.ExecutionContext.Run(System.Threading.ExecutionContext, System.Threading.ContextCallback, System.Object, Boolean)
   場所 System.Threading.ExecutionContext.Run(System.Threading.ExecutionContext, System.Threading.ContextCallback, System.Object)
   場所 MS.Internal.CulturePreservingExecutionContext.Run(MS.Internal.CulturePreservingExecutionContext, System.Threading.ContextCallback, System.Object)
   場所 System.Windows.Threading.DispatcherOperation.Invoke()
   場所 System.Windows.Threading.Dispatcher.ProcessQueue()
   場所 System.Windows.Threading.Dispatcher.WndProcHook(IntPtr, Int32, IntPtr, IntPtr, Boolean ByRef)
   場所 MS.Win32.HwndWrapper.WndProc(IntPtr, Int32, IntPtr, IntPtr, Boolean ByRef)
   場所 MS.Win32.HwndSubclass.DispatcherCallbackOperation(System.Object)
   場所 System.Windows.Threading.ExceptionWrapper.InternalRealCall(System.Delegate, System.Object, Int32)
   場所 System.Windows.Threading.ExceptionWrapper.TryCatchWhen(System.Object, System.Delegate, System.Object, Int32, System.Delegate)
   場所 System.Windows.Threading.Dispatcher.LegacyInvokeImpl(System.Windows.Threading.DispatcherPriority, System.TimeSpan, System.Delegate, System.Object, Int32)
   場所 MS.Win32.HwndSubclass.SubclassWndProc(IntPtr, Int32, IntPtr, IntPtr)
   場所 MS.Win32.UnsafeNativeMethods.DispatchMessage(System.Windows.Interop.MSG ByRef)
   場所 System.Windows.Threading.Dispatcher.PushFrameImpl(System.Windows.Threading.DispatcherFrame)
   場所 System.Windows.Threading.Dispatcher.PushFrame(System.Windows.Threading.DispatcherFrame)
   場所 System.Windows.Application.RunDispatcher(System.Object)
   場所 System.Windows.Application.RunInternal(System.Windows.Window)
   場所 System.Windows.Application.Run(System.Windows.Window)
   場所 Pixela.AirTunerLiteClient.App.Main()

乗らなさ過ぎて補機バッテリーが完全に上がったアクアをNOCO GB-40というジャンプスターターで起こした話

背景

あまりに車に乗らなさ過ぎてアクアの補機バッテリーが上がってしまった。

田舎に来るから車は必須だと思って持ってきたのだけれど、意外と徒歩チャリ圏内で食料品や酒、散髪など大概のことは済む場所で、さらに超インドア趣味の自分はたまに5分くらいでつくスーパーに意味もなく車で行くくらいしか車に乗ることがなかった。

心なしか「そろそろバッテリー上がるのでは…」と思っていたところ、一月ぶりにエンジンをかけようとしたら変に高いノイズを立てるばかりでスタートしない。

予想通りというかしっかりとバッテリーが上がってしまった。

会社の同僚に頼んで充電してもらおうかとも思ったのだが、この頻度でしか車に乗らないことを考えるとこういうことが今後も起こりうることが予想された。

なるべく自己解決できる手段を、ということでRTX3080を買ったときのヨドバシのポイントで、NOCO GB-40というジャンプスターターを買うに至ったというわけである。

https://www.yodobashi.com/product/100000001004472824/

まとめ

※別に自分は車の専門家でもなんでもないので、書いてある内容が正しい保証はできません。作業を行う場合は自己責任でお願いします。不安がある場合ロードサービス呼びましょう。

  • 乗らなさ過ぎて電圧が下がりきっていたらしく、最初はスターターがバッテリーを認識しなかった。しかしGB-40にはそういう場合でも対応できるモード(手動オーバーライド)が存在していて助かった。無事に始動。

    • ちょっと高いと思ったけど相応の品質と機能だったので結果的には正解だったと思う。低頻度でしか車乗らない人は持ってるととても安心できる一品。
  • 他の安い商品もあったが、鉛蓄電池式のはでかくて邪魔で捨てるのが面倒なので見送り。何よりもレビューの評価が低い。

  • 時計もずれたしもうバッテリーも古いのでディーラーに持っていったら結局バッテリー交換(作業費込み¥28, 000)になった。まあ7, 8年交換してなかったからしゃーないか。

  • ハイブリットシステムを起動するだけで補機バッテリーは充電されるそうなので、乗らないにしても週イチくらいで30分くらいはエンジンかけておくとバッテリーあがり防止になるトヨタの人に言われました。これから気をつけよう。

いきさつ

田舎に住むからと思って外出する用事もないのに車を持ってきた。結果、半年でガソリンがワンメーターも減らないくらいしか乗らず。

とりあえず車がだめにならないように2週に1回くらい動かしてはいたのだが、ここ1月くらい全く乗らなかったところいよいよ見事にバッテリーが上がってしまった。

そこで先述の理由でジャンプスターターを選定し購入することにした。アマゾンとかで安いモバイルバッテリー兼スターターみたいなやつは結構売ってたし、鉛蓄電池式のスターターも手頃な値段で売っていたのだが、レビューを見てもまともに車を始動できたという報告が少なく、少し買うのを躊躇。

ヨドバシのポイントも余っていたので、ヨドバシで在庫有りでまともそうなやつ、という条件で見つけたのがこのNOCOのGB-40であった。お値段¥19,940とポイント使っても10000円してしまったのだが、結果的には手動オーバーライドモードに助けられたので大正解であった。

というのも、バッテリーが上がったのを認識した日はギリギリミラーは動くしライトも付いたのだが、いくらエンジンを始動させようとしてもハイブリットシステムが起きなかったという状態であったのだが、当然その時はスターターなんぞ持っていなかったのでそこから次の休みまでの一週間放置することに。

結果完全にバッテリーが放電してしまったらしく、GB-40を接続しても全くバッテリーを認識しなかったのだ。ここで活躍したのが手動オーバーライドモードであったというわけである。

このモードは車両のバッテリーが2Vを下回るような上がりきった状態であっても、安全保護機能を一時的にオフにし強制的に通電することでバッテリーを立ち上げてくれるというもの。

私のような出不精だけどなんかのときのために仕方なく車を持ってる勢という稀有な人種には、ぜひおすすめしたい一品であると言えよう。

開梱

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ヨドバシで買ったのは一年保証付きの正規代理店品

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付属品は充電用のusbケーブルとシガーソケット、本体から車につなぐためのブースターケーブル

小さくて分厚い説明書があるが、各国語の翻訳があるため分厚いだけで、計数ページのみの簡素な説明のみ。しかし内容は使用するに必要十分なものであり、日本語はしっかりと怪しくなく翻訳されていたため、安心できるクオリティー

ライトにもなります。あまり容量は大きくない(2,150mAh)けれどもモバイルバッテリーにもなります。

最大12V1000Aの瞬間出力を持っているらしく、6.0Lガソリン/3.0Lディーゼルの始動に対応。

きっちりキャップをしていればIP65相当の防水防塵。ゴツくて頑丈そうなのがとても良い感じ。

使い方

アクアとGB-40の説明書通りに行います。下に書いてあることは所詮素人の記載であるので、鵜呑みにせず自分の目でちゃんと説明書読みましょう。不安を感じるならJAF呼ぼう。

また、GB-40は充電してから作業したほうが良いと思われる。あと、軍手とかあると安心。

そのままバッテリーの点検とかしてもらうなら、予めディーラーや車屋さんに予約をとっておきましょう。

1. ボンネットを開けます。

2.フェーズボックスを開ける。赤丸で囲んだ部分にあるツメを押して開けるのだが、指で押すとめちゃ固くて痛いのでなんか硬い棒みたいなので押しながら開けると良い。ブースターケーブルのワニ口がちょうど良いサイズだったので、これで押すと良いと思う。

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3. 救援端子を開ける

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4.車のライトなど電気を消費するものがついていないことを確認してから、ブースターと車をつなぐ。まず赤いケーブルを救援端子に、次に黒いケーブルはアースなので未塗装の金属部に接続。この際アクアの説明書では赤丸部のボルトにつないである絵が載っているが、GB-40のケーブルが短すぎて届かないので自分は写真のようにつなぎました。ただショートすると危険なので、赤と黒のケーブルの端子部が接触しないように十分注意すること特に手動オーバーライドを使う場合は安全機能がすべてオフになるので、超危険だと思われる。ショートしたら燃えるのではなかろうか。

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5.GB-40の電源を入れる。無事にバッテリーが認識されると、白色のLEDインジケータが点灯するらしい。ただ、バッテリーが完全に上がってしまい電圧が2Vを切っている場合は、6.のように手動オーバーライド機能を使う必要がある

6.(オプション) バッテリーが認識されない場合、手動オーバーライドをオンにする。何度でも書くが、手動オーバーライド時は安全機能がすべてオフになるのでとても危険である。ちゃんと接続が合っているか、端子がショートしていないかなど念入りに確認した上で操作を行う必要がある。不安がある場合はオーバーライド機能を使わず、大人しく業者に頼めと太字でGB-40の説明書に書いてあります。 ちゃんと確認できたら、GB-40の赤いビックリマークを長押しすると手動オーバーライドがオンになり、電気が流れ始める。上手く行けば給電されるのでおそらくなんか機械が動く音がすると思う。

7.最大30秒くらい待ってから、エンジンをスタート。自分の場合一発で無事にかかりました。上手くかからない場合、何度も連続で試行するのはGB-40が熱を持つので良くないとGB-40の説明書に書いてあります(15分で5回以上する場合は15分待てとの記載)のでやめましょう。

8.GB-40の電源を落としてからGB-40を外す。超重要。安全機能が働いてないので、変なところに端子が当たるとMAX 1000Aの電流が変に通電する恐れがあると思われます。外すときはつなぐときと逆順でアースの黒い方を先に、赤い方をあとに外すらしい(ポジティブグラウンドシステムの場合は赤から外すそうだが、どんな車がそれに該当するかは知らん。車の説明書読みましょう)。

9.ちゃんとフェーズボックスに蓋をしてから、ボンネットを閉じる。

10.バッテリーの寿命とか心配なら試運転がてらそのままディーラーや修理工場に持っていきましょう。

というわけで、無事に車を起こすことに成功しました。自分はその後そのままトヨタへ持っていきました。

トヨタにて

持っていったら一瞬でほとんど車乗っていないことを看過された。まあ野ざらしで洗車も全くしてないのでそらそうだ。

結局バッテリーは限界が来ていたらしく、交換してもらった。作業時間は45分くらいで部品代作業料合わせて¥28,000。ちょっと高いのかもしれないが、めんどくさいので純正に頼んでしまった。

また、ハイブリットシステムを起動するだけで補機バッテリーは充電されるそうなので、乗らないにしても週イチくらいで30分くらいはエンジンかけておくとバッテリーあがり防止になるトヨタの人に言われました。

GB-40があるので上がってしまっても安心ではあるが、一応これからはもう少し車に乗ろうと思いました。了。