端の知識の備忘録

技術メモになりきれない、なにものか達の供養先

最近SSDが安いのでオールフラッシュNASを導入した(ASUSTOR FS6712X)

前書き

我が家には10GbE搭載のQNAP TS-332XというNASを導入済みである。8TBのHDD2枚でRAID1を組んでおり、10Gの速度を活かすためにリード/ライトのSSDがキャッシュを設定している。

https://www.qnap.com/ja-jp/product/ts-332x

hashicco.hatenablog.com

単なるデータ倉庫としての用途だったので特に性能的にも不満はなく、HDDも稼働時間を1000日超えても快調に動いてくれていたのですが、最近あまりにもSSDが安すぎてオールフラッシュにしたい欲が浮き上がっては消えていく。

そんな折、ASUSUTORから興味深い製品の発表が。最大12枚ものM.2 SSDを搭載できるというオールフラッシュ専用の10GbE対応NAS、FS6712Xである。

https://www.asustor.com/product/FS67

NASにしては小型の筐体で置き場に困らなさそうなところとか、(実際にはやらないにしても)8TBのSSDを使えば96TBもの容量を積めるところとか、クアッドコアのN5105搭載で最大16GBまでメモリ積めるとかスペック的にも申し分ないところとか、興味をそそられるポイントが随所に存在する。

ということで、SSDの金額が下落していくのを横目で見ながらボーナスが出るのを待ち、東京に帰省するタイミングでアキバでFS6712Xを調達してきたという話。

まとめ

  • 今メモリ・SSDが激安。今回は店員さんのお勧めでSamsungの980 Pro 2TB 5枚でRaid5を組んだのだが、1枚あたり17,580円で買えてしまった

    • このNASはPCIe 3.0x1接続なので970EVO PLUSでも良かったのだが、あまりにも安かったのでProにしてしまった。ちなみに、970EVOで良ければ13,680円で買えた。
  • NAS本体はオリオスペックで購入。129,000円

  • 更に、アークに寄ってバルク品のDDR4 2x8GBのRAMも購入。こちらもまた衝撃的な安さでなんとたったの3,300円!しかもバルクとはいえMicronの品。
  • トータル金額は、本体、980 Pro 2TB 5枚(RAID5, 8TB), メモリで220,200円となりました。オールフラッシュの10GbE NASと考えれば安いのではないでしょうか。

なんか今めちゃくちゃメモリ・SSDが安いので、買うなら今です。

バルク品メモリが激安なのを見つけたりできたので、久々にアキバで買い物して得した気分になりました。

組み立てなど

箱とSSD。こんなにSSDが並ぶとテンションが上がります。ちなみにSSDが6枚ありますが、一枚は保守用です。

本体は大きいオライリー本を一回り大きくしたくらいのサイズ感。最悪災害時にも抱えて逃げられるかもと思えるサイズ。 上蓋と下蓋の2つの蓋があって、それぞれから6本ずつのM.2スロットにアクセスできます。上蓋側にDRAMスロットがあるので、DRAM増設時にはそこから増やします。

設定は画面通りに進めていけば特に詰まるポイントはありませんでした。Web管理画面はQNAPのものと似ている印象。メモリはバルク品かつデフォルトの2933MHzよりも早い3200MHzでしたが問題なく認識してくれました。

結構本体はアチアチです。4cm角程度の小さなファンが底面と上面にあったと思うのですが、旧NASからのデータ転送中にシステム温度は60度近い温度となっています。本格的に運用するならノートPC用の冷却台などに載せたほうが良いかもしれません。

速度計測

残念ながら今の私のメインPCの10G NICがPCIe2.0 x2接続になってしまっているので、あんまりまともなベンチを取ることができておりません……。RTX4090がでかすぎるのが悪い。

サブのPCのGPUを外して10G NICを刺すか、QNAPのNASの方にLinuxコンテナ立ててdiskspdで計測するか、など色々手段は考えられるのですが面倒くさいのでとりあえずはPCIe2.0 x2(実効8.0Gbps上限)での測定結果でお茶を濁しておきます。

明らかにネットワーク速度がネックになっていますが、Writeの速度が過去のNASよりも速いのがわかります。これがオールフラッシュストレージのちからでしょうか。

いつかもう少しまともな計測環境が揃ったらまた測り直して見ようと思います。